「大 拳 銃」 監督 大畑創 31分・16m作品(DV上映)
■出演:小野孝弘 岡部尚 宮川ひろみ 三宅和樹 杉江義浩
■製作/名倉愛 三島裕二 撮影/梶田豊土 美術/伊藤淳
■ストーリー
経済的に困窮していた鉄工所経営者の縣郁夫は、裏社会の人間から拳銃の密造を依頼された。暴発などの失敗を繰り返しながらも、弟の聡とともに密造を進める中で、次第に「銃を造ること」自体にのめり込んでゆく郁夫…。自らの手で「何か」を造り出してしまうこと。それは幸運を呼ぶのか? 不幸を呼ぶのか? 手が! 頭が!! 胸部が!!! 木っ端微塵にハジけ飛ぶ!!!!ひとつの「確信」を得ることの出来た男が繰り広げる、短編自主アクションノワール映画。
■コメント(藤原)
ぼくの前作「ヒミコさん」で主人公のヒミコさんを演じてもらいました。これもまた、つかみ所のない役。でも理解できないからこそ創ります。そうやって出来上がったヒミコさんを、公開時に観た大畑創監督が気に入にり、「大拳銃」でキャスティングされたそうです。その理由を未だ大畑監督に聞いてませんが…。
「大拳銃」は「ヒミコさん」とうって変わりシリアスなタッチ。この物語で宮川さんは大変な目に遭います。もし、この役を知らない人が演じていたら席を立ち上がって悲鳴を上げたかもしれません。宮川さんは役によってイメージを変えてくるから、演じてる人物が実在してる気持ちにさせてくれます。これはとてもありがたいことで、撮影時や、仕上げの時に集中できます。完成した後も、あの人どうしてるだろう?って気にさせられるのは大事なことです。「大拳銃」で演じた奥さんも、これから食事や用便が大変だろうな〜って心配です。
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